天皇賞秋を連覇した馬

秋の盾を掴む!天皇賞秋の名勝負

JRAでは1200mのレースから3200mのレースまで1年間で24ものGIレースを行います。
G1レースは他のレースと違って優勝賞金も格段と高額になるため、全ての競走馬が出場し優勝することを目標にしています。
ただ、獲得賞金による出場条件を満たすか、ステップレースでの成績によってG1レースへの出場権を得る必要があるため出場馬は必然的に強い馬のみが集まります。
そういったことから簡単には勝てないレースではあるのですが、本当に強い馬というのは年間で複数のG1勝利を収めることがよくあることなのです。
特にG1の年間最多勝記録を2000年に達成したテイエムオペラオーは天皇賞春・宝塚記念・天皇賞秋・ジャパンカップ・有馬記念といった5つのG1レースに出場し見事にG1レース5連覇を達成しました。
一年間でこれほどまでの勝ち続ける馬は極めて稀な存在ですが、同年度のG1レースで2連勝するくらいの馬なら意外に多いのです。
レースとレースの間に馬の好調さと体調を維持することができれば、G1レースで優勝する力を持った馬だけに次のG1レースを勝つことはそれほど難しくないからです。
しかし、同じG1レースを連覇するということは、競走馬の成長のピークなどの問題もあるため非常に難しいのです。
成長のピークは馬それぞれで違い、早熟タイプであれば翌年には競走馬としてのピークを過ぎている可能性もあります。
また、同じG1レースといっても、枠順や馬場状態、天候、そのときの馬の体調や調子など優勝した前年とは全く違う環境でのレースになってしまうのです。
そして、そういった問題に加えて前年のレースには参加していなかった若く活きのいい競走馬も参加してくるということが、連覇をさらに難しくする理由となります。
特に中長距離を得意とする古馬が秋のG1シーズン最初の目標とする天皇賞秋の場合、2001年の優勝馬となったアグネスデジタルのようなマイルレースを得意とする短距離に強い馬も参戦してくる可能性があります。
そのため、優勝できる可能性は低くなり、連覇はさらに困難なこととなるのです。
それを表すかのように152回の歴史を持つ天皇賞秋で連覇を果たした馬はシンボリクリスエスただ一頭のみなのです。
シンボリクリスエスは競走馬としての戦績は15戦8勝そのうちG1で4勝を挙げ、2002年から2年連続で天皇賞秋と有馬記念を制し、2年連続で年度代表馬に輝いたほどの名馬です。
日本ダービーで2着に敗れると、菊花賞へ向かわず3歳馬ながら天皇賞秋に出場し見事に優勝を飾りました。
翌年は宝塚記念で5着で破れると秋のG1シーズンにむけて休養し、復帰戦として天皇賞秋を選んだのです。
休養明けということで調整も難しく、大外枠という悪条件に見舞われながらも見事に史上初の天皇賞秋連覇を達成したのです。